关键词 : Library 21st Century Wu Jianzhong 日文版前言
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1987年、私は上海図書館設立35周年を記念する論文で、「重点の転換」の考え、すなわち図書館管理の重点を図書本位から人間本位へ、業務の重点を第二線から第一線へ、サービスの重点を一般サービスからレファレンス・サービスへ移す考え方を提出した。1998年に出版した『21世紀図書館新論』(邦訳『21世紀の図書館を考える:中国・日本・アメリカ』京都大学図書館情報学研究会発行, 日本図書館協会発売, 2001)では、この点について全面的な理論を形成した。3つの「重点の転換」に加え、3つの「拡大」(蔵書をすべての文明記録およびメディアに拡大、業務を館外に拡大、サービスをコミュニティと家庭に拡大)、および二つの「センター」(図書館は生涯教育と文化娯楽のセンターであり、また図書館は情報普及と交流センターである)も打ち出した。文化大革命が従来の図書館理論体系を崩し、新たな「図書館学概論」が構築、発表、刊行されていないため、中国の図書館界は混迷の時期にあった。『21世紀図書館新論』は、当時の重苦しい図書館界に新しい風を吹き込んだように思われる。『新論』は写真なども多く、文章もすぐれ、形式も生き生きし、国内外の図書館に関する事例も多いため、2年を経ずして7千册を完売した。
2002年11月には、その後の動きを追加して第2版を刊行した。2004年、『21世紀図書館新論:第2版』は、中国図書館学会の第2回図書館情報学学術成果賞で著作一等賞を受賞した。CSSCI(『中文社会科学引用文索引』)の統計によると、本書は1999年から2003年まで延べ140回以上引用されている。『21世紀図書館新論』は出版からすでに8年間を経過したが、そこで論じた基本的な観点は時代遅れになっておらず、むしろ多くの予測が中国の現実になっている。中国の図書館界は「パラダイムの転換」を経験しているのである。
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『21世紀図書館新論』は、のちに日本語、英語に翻訳され、海外でも出版された。そして繁体中国語版も台湾で出版された。2001年、京都大学図書館情報学研究会が発行した日本語版(『21世紀の図書館を考える:中国・日本・アメリカ』)は、初版の翻訳である。実は中文初版の場合、出版社の担当編集者が間違ってすべての注釈を省略し、読者と翻訳者に迷惑をおかけした。そのため2002年11月の第2版の刊行に際しては、内容の追加、更新と同時に、すべての注釈と参考文献を揃えた。
本書の翻訳チームの川崎良孝先生は京都大学大学院教育学研究科長・学部長という激職にありながら、本訳書の刊行を最優先してくださり感謝にたえない。櫻井待子さんは初版のときの翻訳でお世話になったが、2004年開催の第2回上海国際図書館フォーラム(SILF)でのプレゼンテーションは立派な中国での発表で印象に残っている。今回、チームに加わった村上加代子さんも交えて、本書刊行を祝うことができればうれしい限りである。
実は1980年代初頭、私が図書館業務に従事し始めたとき、日本語文献という「ウィンドウ」から世界の図書館を眺めた。大学時代は日本文学を専攻し、卒業後、華東師範大学で日本語を教えていた。大学院での図書館学修課程のとき、私にとって日本語は世界を知るベストツールであった。1982年末、塩見昇先生が上海で講義されたとき、私は通訳を担当した。そのときから、塩見昇先生および後に知り合った川崎良孝先生などから、私は多くの指導をたまわった。本書の日本語版の刊行にあたり、私は、長い間大変お世話になった日本の先生たちに深甚なる感謝の意を表明したい。 呉建中
2007 年 5 月